初心者も知っておきたい!ゴルフ場のドレスコード

ゴルフ場のクラブハウス ルール・マナー

コースラウンドともなると色々気にしますよね、ウェア。まだ勝手がわからない初心者は、色々お友達に聞いたりして、用意しなければいけないウェアをリサーチしたりしているのではないでしょうか。

ゴルフ場にはドレスコードがあります。最近は、かなりゴルフがカジュアルになってきたので、昔ほどドレスコードを厳しく設定しているゴルフ場もなければ、「それはないだろ……」というようなウェアで来場したり、プレーしたりする人を見ても、ゴルフ場がその来場者に対して注意することが少なくなってきました。

しかし、ドレスコードに対して厳しく見られない風潮になってきたからと言って、なんでもあり、という認識ではいけません。ジーンズ、サンダルでの来場などは言語同断です(ジーンズ、サンダルはさすがにゴルフ場から注意されるレベルです)。

今回は、2020年東京オリンピックのゴルフ競技開催会場となっている、名門、霞ヶ関カンツリー倶楽部のドレスコードをベースに、「これは名門ならでは」「これは一般的なゴルフ場でも守るべき」という分け方をしながら、ドレスコードについてお伝えしたいと思います。

だいたい名門のようなドレスコードに厳しいゴルフ場に行くと「とても厳しい」と思いがちですが、この厳しいドレスコードがベースで、一般的なカジュアルなゴルフ場が「比較的ゆるい」のです。

霞ヶ関カンツリー倶楽部『好ましい服装/好ましくない服装』

服装についてのお願い

霞ヶ関カンツリー倶楽部のホームページにあるドレスコードに関する記載では、以下の『お願い』から始まります。

服装については当倶楽部の伝統・文化と一体のものであり、来場時・プレー時・倶楽部ハウス内夫々に、当倶楽部の雰囲気に相応しい服装が求められます。従って、服装は当倶楽部の品位と伝統を守った、色・柄・デザイン等とともに、着方・履き方・身に着け方にも配慮いただくようお願いいたします。別途ドレスコードを定めておりますので遵守願います。なお、本ルールはご来場いただくゲストの皆様方にも会員同様に遵守いただくものですので、事前に十分ご理解いただき、徹底いただきますようお願いいたします。ご承知されずに来場されますと、着替えをお願いするなど、大事なゲストの方が大変不愉快な思いをされかねませんので、一日楽しくプレーしていただくためにも徹底を宜しくお願いいたします。

伝統・文化

特に初心者は「伝統・文化」などと言われても意味が分からないと思います。しかし、このように「伝統・文化」などと大それた文言を並べているゴルフ場は、それなりの風格を感じさせます。プレー料金もそれなりにスゴイので、それなりの風格を感じさせるのは当然といえば当然なのですが。

そういった、風格を堪能するためには、「今のご時世……」などと言わず、黙って従うしかありません。

下記写真は、昔のゴルフの服装です。なんとなく、ゴルフというスポーツが、「文化・伝統」と言っている意味が分かりませんか?

出典:http://www.arimacc.jp/report/post-5454

本物のメンバーシップ

霞ヶ関のような名門は原則、会員の同伴が必要で、平日は会員の紹介だけでもプレーできる、という規定が多いです。ゴルフ場は「信頼している会員様が信頼している人ならばプレーして良いですよ」と言っているということです。よって、このドレスコードを破ったプレーヤーと同伴した会員や、紹介した会員は、ゴルフ場の信頼を裏切ったことになるので、ゴルフ場から注意を受けることがあります。プレーヤーは責任を負い、同伴や紹介をした会員も責任を負うということです。

これらは、あくまで名門の、一般的ではないゴルフ場の話です。ゴルフを始めたばかり、あるいはこれからゴルフを始める人で、霞ヶ関カンツリー倶楽部のようなゴルフ場に行くことはそう無いでしょうから、そこまでウェアに関して臆さなくてよいでしょう。

霞ヶ関カンツリー倶楽部のドレスコードの中で「ここまでしなくてよい」「これはどこのゴルフ場でも遵守必須」を独自に分けていきますので参考にしてみて下さい。

ドレスコード

上着

◎ご来場の際は上着(ブレザー・ジャケット)を着用願います。(ただし、6月15日~9月
15日は任意とします)ブルゾン・ジャンパー類でのご来場はお断りいたします。

霞ヶ関カンツリー倶楽部の上着に関するドレスコードはこうなっています。

これは、実はどこのゴルフ場でも遵守したいドレスコードです。「暑くてジャケット着ていられない」季節以外はジャケット着用を推奨します

ズボン・スカート

◎半ズボンでのご来場はお断りいたします。またプレー中での半ズボン着用時は、膝下までのハイソックスを着用願います。半ズボンとスポーツインナーの重ね着はお断りいたします。尚、半ズボン丈は膝上までとし、長過ぎたり短か過ぎるものはお断りいたします。
◎女性のミニスカート・ホットパンツ・スパッツ・レギンス等は着用をお断りいたします。なお、ゴルフスカート・キュロットは膝上5cm以内のものを着用願います。
◎カーゴパンツ(ポケットの膨らんだタイプ)・ジーンズ等の着用、また、極彩色・迷彩柄・飾りが目立ちすぎるデザインのものも着用をお断りいたします。

霞ヶ関カンツリー倶楽部の上着に関するドレスコードはこうなっています。

夏場は、半ズボンでプレーする人が多いと思います。しかし、ゴルフ場へは長ズボンで行きましょう。ゴルフ場で半ズボンに着替えましょう。これは一般的なゴルフ場でもそうするべきです。

しかし、霞ヶ関カンツリー倶楽部は”半ズボンの場合、ハイソックス必須”となっていますが、だいたいのゴルフ場は足首までのソックスで大丈夫です。”半ズボンの場合、ハイソックス必須”の場合は、ゴルフ場ホームページにドレスコードに関する記載があるはずですので、確認すると良いでしょう。もしくは、そのゴルフ場に電話確認するか、紹介してくれた(同伴予定の)会員に確認すると良いでしょう。

先にも述べたように、ジーンズは一般的なゴルフ場でも言語同断です。カーゴパンツは一般的なゴルフ場ではOKです。

女性のウェアに関しては、いずれも、一般的なゴルフ場ではOKです。思う存分、お気に入りのウェアでゴルフを楽しんでください

シャツ

◎折り返しのある襟付き袖付き(女性のノースリーブは可)のシャツまたは、タートルネックを着用願います。
◎Tシャツ・トレーナー・ハイネック(襟部分が 4cm以下のもの)・スタンドカラー、並びに女性のタンクトップ・キャミソール等の着用はお断りいたします。また、シャツの襟を立ててラウンドする場合も、倶楽部ハウス内では襟を戻すようお願いします。
◎半袖シャツの下に長袖アンダーウェアー等(ハイテク素材含む)が見えるような重ね着、また、長袖アンダーウェアーに類似するアームカバーも着用をお断りいたします。必要な場合は長袖シャツを着用願います。
◎シャツの裾は外に出さないで下さい。ただし、女性のオーバーブラウス仕立てのシャツに限り着用可といたしますが、腹部が見える着丈の短いものは着用をお断りいたします。

霞ヶ関カンツリー倶楽部の上着に関するドレスコードはこうなっています。

「タートルネックはOKだけどハイネック(襟の部分が4cm以下のもの)はNG」となっています。一般的なゴルフ場はハイネックもOKです。

「長袖アンダーウェアが見えるような重ね着や、それに類似するアームカバーはNG」となっています。一般的なゴルフ場はいずれもOKです。

シャツは中に入れましょう。「お腹が出てるから隠したい」と裾を出す人がいますが、腹が出ていることよりも、シャツの裾を出していることの方が、イマイチです。

「女性の腹部が見える着丈が短いものはNG」とあります。一般的なゴルフ場ではOKです。

履物・ゴルフシューズ

◎スニーカー・サンダル・ミュール・スリッパ類及びゴルフシューズでの来場はお断りいたします。また、メタルスパイクシューズはコース・練習場・倶楽部ハウス内等全域で着用をお断りいたします。

霞ヶ関カンツリー倶楽部の上着に関するドレスコードはこうなっています。

一般的なゴルフ場でも、サンダルやスリッパの来場は言語同断です。ゴルフシューズでの来場もNGです。スニーカーに関しては微妙なところですが、なるべく避けた方が良いでしょう。スニーカーよりビジネスカジュアル風な履物での来場がベターです。

コースラウンドでメタルスパイクを履いている人はあまりいない(初心者なら尚更いない)ので気にしなくてよいでしょう。

服装に関するマナー

◎食堂内では、帽子、防寒・風雨よけの衣服(レインウェアー、ジャンパー、ウインドブレーカー、ダウン・キルティング素材のベスト)は脱いで下さい。
◎暑い夏は汗で食堂の座席を濡らしてしまい、不快感を与える場合があります。着席前にシャツやスラックスを着替えることも他の方への嬉しい気遣いです。
◎タオルは、首や肩にかけたり・腰にぶら下げたりしないで下さい。

霞ヶ関カンツリー倶楽部の上着に関するドレスコードはこうなっています。

暑い夏、一般的なゴルフ場でもレストランの椅子を濡らさない為に着替えられると最高ですが、現実的に難しいです。「嬉しい気遣いです」とあるので、霞ヶ関でも必須にしていません。できれば着替える、程度のスタンスで良いでしょう。

その他は、一般的なゴルフ場でも遵守したいものです。

事前にプレーするゴルフ場のドレスコードを調べる

ほとんどのゴルフ場にはホームページがあります。ラウンドするゴルフ場が決まったら、まずゴルフ場のドレスコードについて確認しましょう

ドレスコードに関する記載がなければ、上記のような内容をベースにウェアを決めると良いと思います。