2019年1月1日から新しいゴルフ規則が施行されます。ゴルフの醍醐味を損なわず、コースラウンドのプレーをよりスムーズにすることを目指すうえで、2019年から新規則が施行されることが決まりました。
その中のものからいくつか紹介したいと思います。
5つのコースエリア
コースは 5 つのコースエリアに分けられ、その名称が変わるものがあります。
ティーインググラウンド ⇒ ティーイングエリア
スルーザグリーン ⇒ ジェネラルエリア
バンカー (変わらず)
ウォーターハザード ⇒ ペナルティーエリア
パッティンググリーン (変わらず)
スコアに直接影響するものではありませんが、競技志向のゴルファーは知っておいた方が良いでしょう。なぜなら、その試合のルールを、大会運営側が設ける場合、その説明を新用語を使って説明するようになるだろうからです。
球の捜索時間が3分になります
球の捜索時間が 5 分から 3 分に短縮されます。このことは紛失球となる可能性を高め
るので暫定球をプレーするプレーヤーが増えるかもしれません。全体的にはプレーの
ペースに役立ちます。
例えば、第1打を林の中に打ち込んだ時、球を3分しか探せなくなります。3分経って球が見つからなければ、暫定球を採用するか、暫定球を打っていなければ、第1打を打った場所まで戻って、第3打を打つ事になります。
スタンスをとり始めた後、キャディが後方に立つことはできません。
新しい規則ではプレーヤーがスタンスをとった後にキャディーを後方に立つことを禁
止しています。ストロークを行う前にキャディーがその場所を離れたとしても一般の
罰(ストロークプレーでは 2 打)を受けることになります。
トーナメントでは、選手がアドレスをとった時、キャディが選手の身体の向きを確認してから、キャディが選手から離れることがあります。
2019年からは、これができなくなります。
ドロップの方法
現在の規則は肩の高さからドロップしてますが、新しい規則では膝の高さからドロップすることになります。低い位置からドロップすることで、救済エリアの中に球を止めやすくなり、再ドロップなどのさらなる処置をすることを避けることができます。
カート道路上に球が止まった時や、ウォーターハザードに球が入った時、ルールにのっとって、ドロップする必要があります。ただ、そういう時のドロップする場所は、傾斜になっていることが多く、球が地面に落ちてから球が転がり、所定の範囲内で球が止まらず、1回でドロップが終わらない事があります。
膝の高さからドロップすることで、球が転がる距離を縮めることができ、1回でドロップを終わらせられる確率が高まるということでの新規則です。
2度打ちをしても罰はありません。
2 度打ちをしたときの 1 罰打がなくなります。偶然、不可抗力で 2 度打ちをしたことに罰を課す必要はありません。そのストロークを 1 打と数えるだけとなります。
2度打ちとは、1ストロークで2回ボールを打ってしまうことです。ラフからのアプローチショットでよくあるのが2度打ちです。
バンカーで 2 罰打を加えたら、バンカー外にドロップできます。
バンカーに球があるときに、アンプレヤブルの追加の選択肢として、2 打の罰を加えれば、球とホールを結ぶ線上でそのバンカーの後方の外側にドロップすることができます。バンカーが苦手なプレーヤーにとってはよい規則かも知れません。
目玉になった時や、バンカーショットに自信がない初心者にとってありがたいルールです。
旗竿を立てたままパットすることができます。
パッティンググリーンからパットするときに旗竿を立てたままパットすることができます。もしパットした球がホールに立てられているその旗竿に当たっても罰はなく、球はあるがままにプレーします(ホールインが認められる)。この規則はロングパットの際に誰かが旗竿に付き添ってくれるのを待つ時間を節約することができるでしょう。
入る可能性は限りなく0に近いようなロングパットでも、もしかしての為に、一応旗竿に同伴競技者の内の誰かが付き添う必要がありました。2019年以降は、もしかして(打ったボールが旗竿に当たる)が起きても、無罰になります。
パッティンググリーン上の損傷箇所を修復できます。
パッティンググリーンの損傷箇所(人、動物、乗り物などによって作られたもの)を修復することができます。例えば、プレーの線上にあるスパイクマークを修理することができます。ただし、自然に窪んでいるところを平にすることはできません。
2018年12月31までは、ピッチマーク(ボールの落下により窪んだ箇所)をグリーンフォークで修理することはできますが、スパイクマークを修理することはできません。