「飛衛門」というボールをご存知でしょうか。ご存知の人も多いとは思いますが、「ルール非公認球」という認識を持っている人が多いのではないでしょうか。
「飛衛門」はルール公認球です!そして、飛距離性能と低価格を両立させた、コストパフォーマンスに優れたゴルフボールです。また、JPLA(Japan Long Dribers Assosiation)の公認球です!
今回は、飛衛門のボール「TB2」の性能を「ProV1」と比較しながら試打して検証したのでお伝えします。
飛衛門 詳細
優れた飛距離と直進性。飛にこだわる2ピース構造
ボールタイプ:ディスタンスタイプ
ディンプル:368
コンプレッション:90
直進性に優れ、当たった打感の振り抜きが良く、ラフに打ち込んでもボールが発見しやすのが特徴です。普通の白いボールやカラーボールと比べても見つけやすく、ラフやフェアウェイからでも光り輝いて見えます。
「飛衛門」と「Pro V1」を比較
「飛衛門」と世界各国のプロツアーで活躍するプロに愛用されている「ProV1」を試打、比較しました。使用した弾道測定器はスカイトラックです
測定結果
ProV1 | ||
距離(ヤード) | バックスピン量(rpm) | |
1 | 154 | 6107 |
2 | 147.4 | 5239 |
3 | 152.5 | 5718 |
4 | 155.6 | 6087 |
5 | 152.6 | 5955 |
平均 | 152.4 | 5821 |
飛衛門 | ||
距離(ヤード) | バックスピン量(rpm) | |
1 | 160.2 | 5016 |
2 | 162.7 | 5039 |
3 | 166.9 | 4437 |
4 | 167.1 | 4044 |
5 | 159.0 | 4581 |
平均 | 163.2 | 4623 |
耐久性は……
あくまで個人的見解ですが、耐久性に乏しいかもしれません。というのも、測定と測定時以外の練習も含めると30回ぐらい打った後、急にスピン量が大きく減ったんです(試打は1球のボールで行いました)。
スピン量が減ってからの再測定は下記の通りです。
飛衛門(再) | ||
距離(ヤード) | バックスピン量(rpm) | |
1 | 170.3 | 4322 |
2 | 179.7 | 2844 |
3 | 156.1 | 4666 |
4 | 177.4 | 2580 |
5 | 183.5 | 2570 |
平均 | 173.4 | 3396 |
最も飛距離が出た時で183.5ヤードでした。私のヘッドスピードからするととてつもない飛距離です。ちなみに、測定では使用したアイアンはすべて同じです。また、そのアイアンはスタンダードなロフト角なので、飛び系のアイアンではありません。
この再測定では、バックスピン量が減った分飛距離が伸びたと言えます。「バックスピン量が減る」ということは、「より飛距離が出る」ということです。
しかし、こまでスピン量が減って飛距離が伸びてもグリーン上でボールが止まらないことが想像できます。
2000回転台。。。ドライバーショット並みのスピン量です。
弾道測定器スカイトラックの不具合かなとも思ったのですが、ProV1を打つと違和感のない数値が出ていたので、30回ほど打ったことでボールに何らかの変化が起きたようです。
今のところ原因はわかりません。ゴルフ用品のスペシャリストにも原因について聞きましたが「分からない」とのことでした。
「飛衛門」はコスパが良い!
飛距離が出て安い!コスパが良いです。
欠点として「スピン量が少ない」ことが挙げられますが、「ヘッドスピード40m/s以下」「アベレージスコア90以上」の内どちらか1つでも当てはまる人は、スピン量の少なさはスコアへの影響はあまり無いでしょう。
むしろ、アプローチで中途半端にスピンがかかったりしないので、スコアメイクにはスピン量の少なさは良い方に働くこともあります。
スピン性能のあるボールを使っても、アプローチで安定してボールにコンタクトできないと、グリーン上でスピンがかかったりかからなかったりと、距離感が不安定になります。
一方、スピン量が少ないボールは、安定してボールにコンタクトしてもしなくても、スピンがかからないので、距離感を出しやすいという見方ができます。
上記で述べた「耐久性」という部分が不安ですが、安いボールなのである程度しょうがないとしましょう。というか「スピン量が減ろうが、より飛距離が伸びるのであれば大歓迎」という人にとっては良い変化ですよね!?
「飛衛門」というブランドイメージ的に使う気がしない、というゴルファーも1度使ってみてください。嬉しい驚きが待っていると思います。
飛び衛門 TB2(パールホワイト)
参考価格:1,992円(1ダース/税込)