爆発的な強さで年間8勝を挙げた2021年と比べると、2022年は“控えめな年”になったように見えるが、そんなことはない。安定した強さでメルセデス・ランキング3位、平均ストロークとパーオン率は2位、イーグル数は8つで飛ばし屋・葭葉ルミと並んで1位と、堂々の成績だ。スイング改造にも取り組み、課題に向き合いながら戦った1年でもあった。大波・小波を乗り越えて、2023年はさらに強くなった稲見が見られそうだ。
驚異的なペースで9つの優勝を重ねた20-21年。実に25試合でトップ10フィニッシュし、五輪では銀メダルを獲得。シーズンを稲見一色に染め上げ、賞金女王になった。プロ入りは18年。QT103位から臨んだ翌年の第1回リランキングで14位にジャンプアップし、同年のセンチュリー21レディスゴルフトーナメントで初優勝を果たした。今季も正確無比な距離感を武器に、2位に甘んじたメルセデス・ランキングの頂点を狙う。
アマチュア時代からツアー競技に出場、15~17年に9戦連続で予選通過した。プロテスト合格は18年。同年のQTは103位も、わずか7試合でリランキング14位に浮上。このチャンスを生かしセンチュリー21レディスで初優勝。賞金ランク13位となり、シードとLPGAアワード新人賞を受賞した。高いパーオン率の数字が示すとおりアイアンが武器。1日10時間の練習も「楽しくて仕方がない」というゴルフの申し子。
QT103位から少ないチャンスを生かし、第1回リランキングで14位になると、後半戦早々にセンチュリー21レディスで初優勝を果たした。だが、本人曰く「ちょっと遅かった」。10時間の練習を日課としていた練習の虫からすればさもありなん……。武器は積極果敢なアイアン。それをさらに生かすべくティショットに磨きをかける。