全米オープン2018はブルックス・ケプカ選手の連覇で幕を閉じました。
そして、3日目、フィル・ミケルソン選手が”故意に動いているボールをパッティングして2罰打を受けた”問題が大きく波紋を広げました。
【動画】【全米OP18】フィル・ミケルソン13番の”事件” #golf #ゴルフ #全米オープンhttps://t.co/kOYC7Avrrc
— スポーツナビ (@sportsnavi) 2018年6月17日
「もはやプレー不可能」とまで言われた全米オープン2018の硬くて速いグリーンコンディション。このグリーンコンディションによってフィル・ミケルソン選手のフラストレーションが頂点に達し、突発的にこのような行動に出てしまったようです。
とても気になっているフィル・ミケルソンの今後(舩越園子) – Y!ニュース https://t.co/7ClMDaborl
— 舩越園子 (@SonochanUSA) 2018年6月20日
フィル・ミケルソンはアメリカで、とても紳士的で家族思いな心優しきヒーローとして、抜群の人気を誇っています。妻、エイミーさんが乳がんの手術の時は、ゴルフの試合で大きな記録がかかっていても、試合を欠場し、エイミーさんのそばにいるなどしてきました。
また、そのエイミーさんの病をそばで見てきたことが影響してか、フィル・ミケルソン選手は『ピンクリボン活動』に精力的に参加してきました。
ピンクリボン活動とは乳がんの「早期発見・早期診断・早期治療」の大切さを世界の女性たちに伝える活動です。
胸元にピンク色のリボンをつけることでセルフチェックや定期検診をうながし、乳がんに対する意識を高めるのが目的です。
米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGCで行われた”ゴルフの祭典”マスターズ・トーナメント2010で4年ぶりの優勝を決めたフィル・ミケルソン選手(当時39)=米国=の帽子には、乳がん撲滅のため、早期検診を訴える運動のシンボル「ピンクリボン」の刺しゅうがあしらわれていました。
昨年5月にエーミー夫人の乳がんが分かり、それ以後は競技よりも闘病する妻に付き添うことを優先。
妻が手術を受け、母にも乳がんが見つかった直後の昨年7月には、全英オープン選手権の出場を取りやめ、メジャー61大会連続出場の大記録が途絶えましたが「わたしには家族が最優先」と迷いはなかったようです。
快方に向かっている夫人にとって手術後、初めての観戦となったマスターズで、ミケルソン選手は「この1年はきつかったが、困難と闘う妻を誇りに思う」と話しました。優勝を決めた直後のグリーン脇で、熱く抱擁する夫婦の姿に、大観衆が総立ちで祝福を送りました。
そんなミケルソンが今回のような愚行ともとれる行為に出たので、ゴルフファンの中ではショッキングなニュースとなりました。
笑顔でプレーする姿が愛されているフィル・ミケルソン選手の今回の行為、確かに悲しい……
「ゴルフの根幹にかかわってくるプレー」
石川遼が全米オープンの“ミケルソン問題”に言及https://t.co/k9jLOHi00x https://t.co/k9jLOHi00x— ゴルフ情報ALBA.Net (@ALBA_golfnews) 2018年6月18日
石川遼選手は、
僕たちは動いている球を打つのはあまり上手くないですけど、(ミケルソンは)非常に上手く打っていましたね
とメディアの前で答えました。さすが!スターのコメント。
そして、フィル・ミケルソン選手は正式に謝罪しました。
動いているボールを打ち返したフィル・ミケルソンが謝罪(舩越園子) – Y!ニュース https://t.co/GjfChODtUt
— 舩越園子 (@SonochanUSA) 2018年6月20日
フィルミケルソン選手は、4大メジャートーナメントの内、マスターズ、全英オープン、全米プロは優勝しています。4大メジャーの内、全米オープンだけが手にしていないタイトルで、生涯グランドスラムは、ミケルソン本人だけでなく、多くのゴルフファンも願っている偉業です。
その全米オープンで起こった今回の問題は、決して軽くない問題ですが、もう今回の事はこれで決着とし、ミケルソンが来年以降の全米オープンを勝つ事があれば、みんなで生涯グランドスラムを祝ってあげたいものですね。
ゴルフはルールを守ってプレーしましょう!