メルセデス・ランキングで2018年から連続でトップ10入りを果たしている。安定した強さを武器に、38試合中、優勝1回を含むトップ3には9度ランクイン。地元・北海道で行われたミネべアツミレディス 北海道新聞カップでは、念願の地元初Vを達成した。‟初”はほかにもある。地元にあるエスコンフィールド北海道で始球式を行ったこと。地元を盛り上げた小祝だが、まだ果たせていない‟メジャー制覇”で今季はさらに沸かせたい。
2022年も2勝、安定感ある強さを示した。通算勝利数は8勝だが、メジャー制覇の経験はまだない。2023年の最大の目標はメジャー優勝になるだろう。どのメジャーも魅力的だが「特に魅力的なのは日本女子オープン」と言う。自分の優勝で涙を見せることはあまりないが、同期の植竹希望がKKT杯バンテリンレディスオープンで初優勝を飾った時には、感動のあまり号泣。そんな小祝の「メジャー制覇でうれし泣き」に期待したい。
17年プロ入りの黄金世代。翌年は未勝利、19年は1勝ながらともに賞金ランク8位と順調に成長し、昨季は5勝を挙げた。違和感があったショットをオフに完全修正し、賞金女王にも匹敵する勝利数とともに才能を開花させた。宮里藍のファンだった母のレッスンに同行しゴルフを知った。やめたいと思ったこともあったが、他にやることもなく高校時代にプロへの道を選択。昨今はユニークなキャラクターも注目され、人気はうなぎ登りだ。
宮里藍のファンだった母・ひとみさんのレッスンに同行してゴルフを知った。ひとみさんの指導も受け、小学生の時にはうっすらプロになりたいと思ったという。中学卒業後は札幌リージェントGCで働きながら通信制高校に通い、仕事と学業と遠征の日々を送った。17年のプロテストで一発合格。翌年にシード入りすると19、20年と2年連続で勝ち星を挙げている。道産子らしくアイスホッケーファンで、ご贔屓は王子製紙の王子イーグルス。
18年に勝ち切れなった反省を胸に臨んだ昨年、サマンサタバサレディースで念願の初優勝。黄金世代8人目の載冠だった。それでもこれまで一番うれしかったのは「BTS(防弾少年団)のライブで前から2列目が当たったこと」と”らしい”コメントで笑わせてくれた。ほかにもニチレイレディスなどで優勝争いを展開し2年連続の賞金ランク8位。ショットの正確さはそのままに、課題としていたグリーン周りの技術を磨いた成果が出た。