ロングパットが寄ってショートパットが入るようになる「パットチェーンゲート」

パットはスコアメイクをする上でとても重要です。「ショットやアプローチが良かったけれどパットがうまくいかなくてスコアがイマイチだった」という経験をしてきたゴルファーは多いでしょう。

パットは面白いように寄って入る日もあればとことん寄らず入らない日もあります。世界のトッププロでも“打てば入る”レベルのパットを披露した翌日に“まったく入らない”といったことはよくあります。このようにパットは水ものですが、安定感を高めていくことは可能です。

そこで今回は、「Putt Chain Gate(パットチェーンゲート)」という練習器具を紹介します。これ使ってパットをすることで、狙い通りの方向に打ち出せるようになります。正確なフィードバックとより意味のある練習が可能になるのです。

使用方法は簡単。狙う方向に置いてパッティングし、ゲートにボールを通すだけです。自宅はもちろん、コースの練習グリーンでも使用できます。この練習を反復することでインパクトの精度が高まります。また、単にカップなどのターゲットを狙って打つ場合よりも緊張感が高まるため、プレッシャーに強いストロークを習得することができます。

パットチェーンゲート

パットチェーンゲートとは

ゲートの間を通す

パットチェーンゲートはゲートの部分が軽量のチェーンになっているため、仮に方向がずれてボールがゲートに当たってしまっても、そのままボールは転がります。よって、距離感は合っていたのかどうか、打ち出し方向がズレた結果どのぐらいカップなどのターゲットからずれたのかを、確認することができます。

ゲートの幅は自由に設定できます。初級者は広めで上級者は狭めに設定すると良いでしょう。また、ショートパットは狭めでロングパットは広めが良いでしょう。土台の柱の部分の幅がカップ2つ分以上あるので、初級者ゴルファーでも、“ボールが柱にぶつかって止まる”心配なくパット練習を楽しむことができます。

パットチェーンゲートの土台
土台の幅はカップ2つ分以上
パットチェーンゲートのチェーン
軽量チェーン
チェーンゲート 幅広
幅:広
チェーンゲート 幅狭
幅:狭
チェーンに当たっても転がる距離はほぼ変わらない
ゲートの幅を自由に変えられる
パットチェーンゲートの特徴
  • ボールがチェーンに当たっても影響をほぼ受けずにそのまま転がる。
  • ゲートの幅を自由に変えられる。
一般的なゲート
ゲートを通すパット練習器具はほかにもあるが、どれも柱に当たったらそこで終わり。その先の転がりを見ることはできない。さらにゲートの間が狭く難しい設定を変えられない。
パットチェーンゲート

パットの正しいフィードバックとは

パットチェーンゲートはコースの練習グリーンで使用すれば、グリーンの読みが合っているかどうかの確認ができます。打ち出したい方向にゲートをセットしてパットし、チェーンに当たらずに距離感も合っていて、ボールがカップインかカップ周辺にボールを止まれば、ラインの読みと狙いが正しかった、ということになります。

パットは内容と結果を分けて考える必要があります。良いパットの定義を考えた場合、グリーンの読みが合い、打ち出し方向の狙いが正しく、イメージ通りの距離感で、狙い通りの方向に打ち出す、となります。これらをクリアして、結果的にカップインなどの良い結果になることが最高のナイスパットです。

次に良しとするべきパットは、結果的にはカップなどのターゲットからはずれたものの、狙い通りの方向にイメージ通りの距離を打てていた、というものです。これはうまく打てたものの、ラインを読み間違えたことによるものです。ラインの読みは経験値も左右するので、ある程度のズレはやむを得ません。

最悪なのは、ラッキーなだけにも関わらずナイスパットと思ってしまうことです。狙い通りの方向に打ち出せなくても、読みが間違っていればターゲットに近づくことはあります。例えば、「ストレートラインだと思って打ったら右に打ち出してしまった。でも左に曲がってカップインした」というようなケースです。それはナイスパットではありません。ラッキーなだけです。ラッキーが続いて「今日はパットの調子が良い」などと感じているようでは、パットの正確性が上がることはありません。もしそうなった場合はラッキーを喜びつつも「ミスをミスで帳消しにして運よくカップインしただけ」と、感じられるか(思えるか)どうかがパット向上の大きなポイントになります。

正確なフィードバックができなければ、効率よいパット上達は望めません。結果の良し悪しに一喜一憂するだけでなく、そのパットの結果と内容を切り離して考えることがパット上達のポイントになります。読みや狙い、距離感や方向を分けて考えて、正しくフィードバックする必要があるのです。パットチェーンゲートを使った練習で正確なフィードバックを実現しましょう。

パットチェーンゲート

パット巧者になる

「パットの上達はラウンドの場数」と言われますが、正しい取り組みができれば、少ないラウンド数でも上達することができます。ただ、カップを狙ってボールを転がしてるだけでは、効率の良い正しい取り組みにはなりません。

「パットが重要」と言いながら、あまり多く練習時間を割いていないのが一般ゴルファーの傾向ですが、パットチェーンゲートを使い始めるとパット練習への意欲が高まるでしょう。パットに注目して課題と向き合い、現状を打開することができれば、好スコアが期待できます。パット練習をより意味のあるものにするのがパットチェーンゲートです。

パットチェーンゲート