指導者について

ゴルフ練習場 青梅リバーサイドパーク ジュニア

ゴルフコーチから指導を受けたことがあるゴルファーは多いと思います。

「これからゴルフを始める」という初心者から、プロゴルファーを目指すジュニアゴルファーまで様々な段階のゴルファーがゴルフコーチの指導を受けているでしょう。

元プロ陸上選手で、世界選手権銅メダリストの為末大氏が『指導者のタイプについて』述べている記事がありますので、その内容を紹介しながら、ゴルフに置き換えたりもしながら述べてみたいと思います。


私のパフォーマンス理論Vol4『指導者のタイプについて』(TAMESUE『THINK』)

自由の範囲-指導者は枠を設けその枠の中で選手は自由に選択する。もちろん交渉可能な範囲もある。一般的には自由を与えたほうがいいと言われるが、人間の創造性は一定の制限があった方が働くので、この加減がちょうどよくなければならない。制限があったほうが考えることが少なくて楽だという選手も多い。自由度が大きい指導者に、自由度が小さい方が向いている選手がついた場合は、何も教えてくれなかったという不満を抱きがちだし、自由度が小さい指導者に、大きい方が向いている選手がついた場合には、がんじがらめだったという不満を抱きがちだ

指導を受けたとき、ある程度、考え、咀嚼し、実践する、という自発的な流れが必要になります。

しかし、適した考えさせる範囲は人それぞれです。技術理論だけでなく、考えさせる範囲の設定も指導者のスキルになるでしょう。

「言われた通りやるからうまくして下さい」と指導者に言うゴルファーがいますが、これでは、一時的に良いショットを打てるようになることはあるかもしれませんが、自分の血となり肉となることはないので、本当の意味での上達は難しくなります。

経験則とデータのバランス-データに基づく指導がいいと言われがちだが、競技の最前線ではN数が足りず、科学的にはなんとも言い切れない世界だらけだ。だから経験則重視の指導者の方が向いていることがある。ただこのタイプで思い込みが強い根拠を求めずなんでも信じてしまうので、かなりおかしな理論に傾倒してしまうことがある。データを信じる人間は非常に抑制的で外れることはないが、独創的なアイデアを試しにくくなる。批判的精神が強いので、どのようなアイデアもそうとは言い切れないという姿勢をとり、結局選手が迷い始めることがある

一般のゴルファーでも、自分のスイングをスマホなどでの撮影機で撮影したり、弾道測定器で弾道のデータを測定したりすることがスタンダードになってきました。

よって、より客観的に状況を把握したうえで、指導したり指導を受けたりすることができるようになりました。

経験則を重視した主観的観点からの指導よりも客観的観点からの指導の方が、指導を受ける人のパフォーマンスは向上するでしょう。

ただ、それに依存しすぎることは避けなければいけません。

データを収集して、それを生かすのは人間の『発想』です。現状の伝達と現状に対する取り組み方法の提案を、より良いものにするためには、データと経験則の融合が不可欠です。

指導者には本当にたくさんのタイプがあり、誰にとってもいい指導者というのは難しく、自分に合う指導者を探す必要がある。日本のような流動性の低い状況ではマッチングミスが起きた時に解消することが難しいので、たくさんの才能が潰れている可能性がある。私はシステムとしてもっと自分に合うものを探せるよう流動性を高めるべきだと思っている

指導者は指導を受ける人に時に、当事者たちの想像以上に大きな影響を与えることがあります。

ポジティブな影響を与えることもあればネガティブな影響を与えることもあります。

良い指導者に巡り合うかは、『運』も必要になりますが、多少遠くへでも足と時間を使って様々な指導者の指導を受けてみることで、自分にとって理想的な指導者に巡り合える可能性は高まります。

【TAMESUE『THINK』』】引用記事 特集