ジュニアゴルファーとその親について

ジュニア

ジュニアゴルファーは親のすすめからゴルフライフをスタートさせることが多いと思います。わが子にジュニア期からゴルフをさせる親=わが子をプロゴルファーにさせたい親、といった印象を持たれることが多いかもしれませんが、そういった親もいる一方、純粋に「子供と一緒にゴルフがしたい」「三世代ゴルフを実現させたい」など、ひとつの共に楽しむ遊びとして、ゴルフを採用している親も多くいます。

とはいえ、最初は遊びとして想定していたゴルフであったとしても、「この子はもしかしたら…」と思わせる光を放つことがあれば、親の子を見る目が変わり、いつの日か「わが子をプロゴルファーに」という想いが芽生えてくるかもしれません。

元プロ陸上選手で、世界選手権銅メダリストの為末大氏が『親について』述べている記事を配信しているので、その内容を紹介しながら、ゴルフに置き換えたりもしながら述べてみたいと思います。


私のパフォーマンス理論Vol3『親について』(TAMESUE『THINK』)

 

 自分の選んだ進学先で嫌なことがあって誰かのせいにしたくなっても、意思決定プロセスに自分以外が全くいないものだから責めようとしても自分しかいない

最後の最後は自分の人生の責任は自分で引き受けるしかないという感覚を強く持つようになった

スポーツ選手を目指す過程で、又、そうなってから様々なものを乗り越えていくためには、ジュニア期から自分が出した結果を自分で引き受け、向き合うことは大切でしょう。

 

陸上を始めてからすぐ頑張れとも負けるなともこう走れとも諦めるなとも言わず、私の競技に全く口出ししなかった。スランプになってもメダルを取っても競技のことにはさほど触れず淡々としていた。父親は生前母親に、息子の人生の邪魔にならないようこちらはひっそり生きていこうと母親に言っていたそうだ

『干渉』ではなく『観賞』するぐらいの眼差しで子供の成長を見るぐらいがちょうど良いかもしれませんね!?

自分の子供に才能があるとわかった瞬間にはどこの家でも興奮するようで、私の母親も私が運動会ですごい勢いで走るのを見てこれは大変なことになったと思ったそうだ

為末氏のお母様は、息子のために気持ちを鎮めることに一生懸命だったのでしょうか。

 

スポーツでは、親のこの興奮が止まらなくなってしまうことがよくある。次第に周りが見えなくなるぐらいはまり込み、子供の練習量が増え、大人顔負けで勝負に賭けるようになっていく。その状態が数年続くと、大体子供は心身ともにすり減って走れなくなっているのがパターンだった。子供心ながらに、子供より親の方が勝ちたそうだな、と思っていた。才能がある選手はサポートが足りなくて潰れるというより介入されすぎて訳が分からなくなって潰れるほうが圧倒的に多く、私はそれがなかったので運が良かった。

ジュニアゴルファーは親とゴルフに関係することを話すことが多くなる傾向があります。親もゴルファーであることが多いからです。

又、ジュニアゴルファーは親と一緒に過ごす時間が長くなります。ラウンドや試合などゴルフ場に行くとき、親の車での送迎が必要なことが多いからです。車中では「今日のプレーの内容はどうだった?」などと試合のことを振り返ることも多いです。

ただその時、そういうつもりの有り無し関わらず、親が一方的に圧をかけ続けると、心身がすり減り、充実した良い選手生活を過ごすことが難しくなります。

どういう話をするか、どういうコミュニケ―ションを取るか、はとても重要でしょう。

『子と親が適度な距離感を維持し続けることで成功するジュニアアスリート』『親が子に近づいては衝突し、を繰り返して絆を深めていく親子』

子供との距離感の作り方は様々。どの親も難しい問題ですね。

私なりの結論は子供が才能を持っていると思った時点で一番いい親の態度は、自分の人生に集中することだ。目標を持てと言っている親自身に目標がないこととを、子供はすぐ察知する。負けるなと言っている親が、ちゃんと勝負しているかを子供はちゃんと観察している。だから一番いいのは細かいことは言わずに、このように生きてほしいという生き方を自分の人生で生きて見せるのが一番いいように思う

上手くいっている時も、そうでない時も、心にたつ波を最小限にとどめさせ、ただひたすらに前を向いて歩みを進ませる、それが親の役割の1つだと思います。

そして、それは上手な言葉をかけることではないかもしれません。言葉はどこかの本に書いてあります。唯一無二の多大な影響を与える存在である親の姿勢や背中が、子供にとって最も心を打つものなのかもしれません。

【TAMESUE『THINK』】引用記事 特集